2026.05.27
「すそわきが」というと、女性のデリケートゾーンのにおいを想像される方が多いかもしれません。しかし、すそわきがは女性だけの悩みではありません。男性にも、デリケートゾーンや股まわりからワキガに近い独特なにおいが出ることがあります。
実際に当院にも、男性からのすそわきがに関するご相談があります。男性の場合、「陰嚢まわりが臭う気がする」「足の付け根のにおいが強い」「下着に独特なにおいが残る」「性行為のときに気になる」といったお悩みで相談されることがあります。
この記事では、男性のすそわきが、いわゆるスソガ・スソワキガの特徴、女性との違い、臭いやすい部位、蒸れとの関係、治療について解説します。
男性にもすそわきがはあります
すそわきがは、デリケートゾーン周辺にあるアポクリン汗腺が関係するにおいの悩みです。アポクリン汗腺は、脇だけでなく、外耳道、乳輪、デリケートゾーンなどにも存在します。そのため、男性でもデリケートゾーン周辺にアポクリン汗腺がある方は、すそわきがのにおいが出ることがあります。
男性のすそわきがは、女性ほど情報が多くありません。そのため、「これは自分だけなのではないか」「男性で相談してもよいのか」と悩まれる方もいます。しかし、男性にもすそわきがはありますし、決して珍しい相談ではありません。
インターネット上では「すそワキガ」「スソわきが」「スソワキガ」など、さまざまな表記で検索されることがありますが、いずれもデリケートゾーン周辺に生じるワキガに近いにおいの悩みを指して使われることが多い言葉です。
特に、耳あかが湿っている、脇や胸のにおいも気になる、家族にワキガ体質の方がいる場合は、男性でもすそわきがの可能性を考えるきっかけになります。
男性のすそわきがはどこが臭いやすい?
男性のすそわきがでにおいを感じやすいのは、主に陰毛が生えている部位や、皮膚がこすれやすく蒸れやすい場所です。
具体的には、恥骨まわりのVライン、陰嚢の両脇から足の付け根にかけてのIライン、肛門まわりのOラインなどが関係します。特に男性の場合は、陰嚢まわりや足の付け根付近が蒸れやすく、においを強く感じやすい場所です。
下着ににおいが残る、長時間座っていると股まわりが臭う、汗をかいたあとに足の付け根から独特なにおいがする、性行為のあとににおいが気になるといった場合は、すそわきがが関係している可能性があります。
男性のスソワキガでは、「股間全体が臭う」というよりも、足の付け根、陰嚢の横、下着が密着する部分など、蒸れやすい部位からにおいを感じることがあります。
陰嚢まわり・足の付け根は蒸れやすい部位です
男性のすそわきがで重要なのが、陰嚢まわりと足の付け根の蒸れです。
陰嚢まわりは、下着で常に覆われており、体温や汗の影響を受けやすい部位です。さらに、太ももとの接触や歩行時の摩擦もあるため、汗や皮脂がこもりやすくなります。
すそわきがのにおいは、アポクリン汗腺から出る汗そのものが強く臭うというより、汗に含まれる成分が皮膚の常在菌によって分解されることで発生します。蒸れた環境では菌が増えやすくなるため、においも強く感じやすくなります。
そのため、男性の場合は「股間そのものが臭う」というより、「足の付け根のあたりからにおう」「陰嚢の横がにおう」「下着の股部分ににおいが残る」と感じることがあります。
男性のすそわきがと女性のすそわきがに違いはある?
すそわきがの基本的な仕組みは、男性も女性も大きく変わりません。アポクリン汗腺から分泌される汗と皮膚常在菌が関係し、ワキガに近い独特なにおいが生じます。
ただし、においを感じやすい部位や、気づくきっかけには違いがあります。
女性の場合は、おりものや生理のにおいとすそわきがを混同して悩まれることがあります。一方、男性の場合は、おりものや月経の影響がないため、汗、皮脂、蒸れ、下着、体毛、性行為後のにおいなどが主なきっかけになります。
また、男性は陰嚢まわりや足の付け根が蒸れやすく、体毛が多い方では汗や皮脂がこもりやすいことがあります。そのため、同じすそワキガでも、男性では「股の蒸れたにおい」「足の付け根のにおい」「下着に残るにおい」として自覚しやすい傾向があります。
体毛が多いとすそワキガは強くなる?
体毛が多いこと自体が、すそワキガの直接の原因ではありません。原因はあくまでアポクリン汗腺と皮膚常在菌の関係です。
ただし、陰毛や体毛が多いと、汗や皮脂がたまりやすく、蒸れやすい環境になります。毛ににおい成分が付着することで、においが残りやすくなることもあります。
そのため、体毛が多い方では、においを強く感じることがあります。VIO脱毛や毛量の調整によって蒸れが軽減し、においが気になりにくくなる方もいますが、アポクリン汗腺そのものが原因である場合、脱毛だけですそわきがが十分に改善するとは限りません。
男性のすそわきがと汗臭さの違い
男性の場合、すそわきがと単なる汗臭さを混同しているケースもあります。
汗臭さは、運動後や長時間の外出後、下着を替えていないときなどに強くなりやすく、シャワーや着替えで軽くなることが多いです。一方、すそわきがの場合は、清潔にしていても時間が経つと独特なにおいが戻ってくることがあります。
また、汗臭さはムワッとした一般的な体臭として感じられることが多いのに対し、すそわきがはワキガに近い、ツンとした独特なにおいとして感じられることがあります。下着に独特なにおいが残る、入浴してもまた同じにおいが出る、性行為のときにパートナーに気づかれないか不安になるといった場合は、すそわきがの可能性があります。
「汗臭いだけなのか、スソわきがなのか分からない」という場合は、においが出るタイミングや、洗ったあとにどのくらいで戻るかを確認してみると、判断の目安になります。
性行為で気づく男性のスソわきが
男性のスソわきがは、性行為の場面で気づくことがあります。
普段は自分であまり気にしていなくても、パートナーとの距離が近くなったとき、下着を脱いだとき、性行為後に寝具や手ににおいが残ったときなどに、「もしかして自分のにおいではないか」と不安になる方がいます。
すそわきがは清潔にしていないから起こるものではありません。毎日入浴していても、体質としてアポクリン汗腺があり、蒸れや皮膚常在菌の影響を受けることでにおいが出ることがあります。
だからこそ、においに気づいたときに自分を責める必要はありません。必要なのは、原因を整理し、適切な対策を考えることです。
男性のすそわきがでセルフケアできること
男性のすそわきがが気になる場合、まずは蒸れを減らすことが大切です。通気性のよい下着を選び、汗をかいたら早めに着替えることは、におい対策として有効です。
また、デリケートゾーンを洗うときは、強くこすりすぎないようにしましょう。においが気になると、つい石けんで何度も洗いたくなる方もいますが、洗いすぎると皮膚が荒れ、かえってにおいが気になりやすくなることがあります。
外側の皮膚をやさしく洗い、よくすすぎ、しっかり乾かすことが基本です。体毛が多く蒸れやすい方は、毛量を整えることで清潔を保ちやすくなる場合もあります。
ただし、すそわきがの原因がアポクリン汗腺にある場合、セルフケアだけで完全ににおいを抑えることは難しいこともあります。スソワキガ特有のにおいが続く場合は、医療機関で原因を整理することも選択肢になります。
男性のスソワキガ治療について
男性のスソワキガも、症状や部位に応じて治療を検討できます。
当院では、男性のすそわきがに対するご相談にも対応しています。男性の場合は、恥骨まわり、陰嚢の両脇、足の付け根、肛門まわりなど、においが気になる場所を確認しながら、治療範囲を検討します。
すそわきがの治療では、Vゾーン、Iゾーン、Oゾーン、I+O、V+I、VIO全体など、気になる範囲に応じて考える必要があります。男性の場合も、においの出方や蒸れやすい部位を診察で確認し、適した範囲を判断します。
特に、陰嚢まわりや足の付け根のにおいが気になる方では、Iゾーン周辺が重要になることがあります。当院では、すそわきがでどこから臭っているのかわからない方に対して、まずIゾーンを重視して考えることがあります。
プレシャスクリニック自由が丘での男性のすそわきが治療
プレシャスクリニック自由が丘では、すそわきがに対するミラドライ治療を行っています。ミラドライは、マイクロ波を用いて汗腺にアプローチする治療です。当院では、女性だけでなく男性のすそわきがのご相談にも対応しています。
男性の場合、足の付け根や陰嚢まわりは蒸れやすく、においを強く感じやすい部位です。診察では、どの部位のにおいが気になるのか、下着ににおいが残るのか、汗をかいたときに強くなるのか、性行為の場面で気になるのかなどを伺いながら、治療範囲を検討します。
治療後には、腫れ、赤み、痛み、内出血、違和感などが生じる可能性があります。また、効果の感じ方には個人差があります。すべての方に同じ結果が得られるわけではありませんので、診察時にリスクや副作用も含めて丁寧にご説明したうえで治療を行います。
男性のデリケートゾーンのにおいは、人に相談しにくい悩みです。しかし、すそわきが、すそワキガ、スソワキガと呼ばれるこの体質的なにおいの悩みは、男性にも起こります。自己判断で抱え込まず、気になる方はご相談ください。
よくある質問
Q
男性でもすそわきがになりますか?
A
Q
男性のすそわきがはどこが臭いやすいですか?
A
Q
股のにおいが気になります。すそわきがですか?
A
Q
VIO脱毛をすれば男性のすそわきがは改善しますか?
A
Q
男性でもすそわきが治療を受けられますか?
A
まとめ
すそわきがは女性だけの悩みではなく、男性にも起こります。男性の場合は、陰嚢まわり、足の付け根、恥骨まわり、肛門まわりなど、蒸れやすい部位ににおいを感じることがあります。
女性との大きな違いは、男性ではおりものや月経の影響がない一方で、陰嚢まわりの蒸れ、体毛、下着、汗、皮脂などがにおいに関係しやすい点です。清潔にしていてもワキガに近い独特なにおいが続く場合は、すそワキガの可能性があります。
男性のデリケートゾーンのにおいは相談しにくい悩みですが、原因を整理することで対策を考えやすくなります。股まわりや陰嚢の横、足の付け根のにおいが気になる方は、すそわきが、スソわきが、スソワキガも含めて当院までご相談ください。
この記事を監修した医師
清水 祐紀 医師(プレシャスクリニック自由が丘 院長)
昭和大学医学部卒業後、昭和大学形成外科学教室に入局。
形成外科学博士号を取得し、日本形成外科学会 形成外科専門医、日本美容外科学会専門医を取得。
昭和大学で長年にわたり形成外科診療・研究に携わった後、自由が丘にてプレシャスクリニック自由が丘を開院。
ワキガ・多汗症治療においては、形成外科専門医としての知識と経験をもとに、患者さま一人ひとりの状態に合わせた診療を行っています。
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